テーマ:クラシック

アバドのマーラー

 アバドの指揮したマーラーの「第9」と「第10」の交響曲は驚くべき明晰さで響いた。  アバドのマーラーを聴いたのはこのCDが初めてである。  マーラーは長い間バーンスタインがすべてだった。テンシュテットもレヴァインもクレンペラーもバルビローリもバーンスタインほどには感動できなかった。わたしにとってバーンスタインのマーラーは別…
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ミッシェル・ベロフのこと

 ベロフとの出会いは高校生の頃の話だ。  わたしのクラシックへの傾倒はこの時期から始まった。高校から大学にかけては小遣いの大半をクラシックのレコードと本代に注ぎ込んでいた。  音楽会にも顔を出していたが今でも印象に残っている演奏が、朝比奈隆で大阪フィルのブルックナーの7番の演奏を聴いたとき、リヒテル、ワイセンベルグの演奏会、…
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解決の和音

アニメ「ピアノの森」が佳境に入ってきた。  友人が 「マズルカってやっぱりいいなぁ」  といってきた。  今年はポーランドと日本が国交を樹立して100年。  そういうことでショパンを通じてもっと交流を図ろうというイベントが全国で行われる。「ピアノの森」のアニメ化もその一環なのかもしれない。  聞けばポーランドはず…
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バーンスタイン賛

 若いころ、ブラームスが苦手だった。  交響曲第1番を「いいなぁ」と思うようになったのはバーンスタインがウイーンフィルと1981年に録音したCDを聴いてからだ。わたしの年齢でいえば30台半ばのころ。  ティンパニの連打とともに上下する弦楽器の奏でるやるせなさ、オーボエのソロにホルンが重なり、フルートが唱和し最後にチェロが引き受け…
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「刑事モース~オックスフォード事件簿」のクラシック数寄

 去年、面白かった海外ドラマは「刑事モース~オックスフォード事件簿」。  これを①としましょう。  オックスフォード大学中退で、社会人になっても合唱をしている刑事という主人公、 E モースは上の写真の右側。  ドラマにはクラシック音楽がちりばめられていた。  しかし流れている曲名が即座にピンと来ない。  さっと当てられ…
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ビゼーの狂気

 ビゼーの音楽、といっても私が知っているのはたかだか「アルルの女」や「カルメン」といった凄く有名な曲に過ぎない。  ただ、彼の作品には、何か昼中の狂気とでも表現すればよいのか、一種の妖相が漂っているような気がして、昔からそれが何に由来するのだろうと気になっていた。  その昔、レコードを売り払ったお金を元手にし、CDプレーヤー…
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ATOLL、CD200se2n (2)

 ATOLLのCDプレーヤーにつなぐアンプはARCAMのA80である。  これはまだ使えている。  ほかにアンプはないので選択の余地がない。  ちなみに日常的にはレシーバーのENIGMAとハーベスをつないでいる。  ちゃんとハーベスを鳴らせているとは思っていないが、とりあえずの選択である。  ARCAMとの組み合わ…
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ATOLL、CD200se2n (1)

 ArcamのCD73Tの調子がひどくなり、修理に出そうとした。  しかし、すでにDENONは修理を打ち切っていてどうしようもない。  そこで前から目をつけていたATOLLのCD100se2、というCDプレーヤーを試聴に行ったら、もうひとつ上のCD200se2nという商品がほぼ同じ値段で売りに出ていた。  n、とい…
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サイトウキネン・オーケストラの「幻想」

 出だしでわずかにこけて一瞬感じたとまどいは、弦が主題を奏で始めた瞬間に霧散した。  音はただ美しいというだけでひとをここまで感動させることが出来るのかという衝撃に打ちのめされ、それで涙腺が弛んだあとは自分でもどうしようもなくなって少し冷静になれたのは第三楽章になってからだった。  小沢征爾指揮、サイトウキネン・オーケス…
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井上道義大フィル就任披露演奏会~大フィル第477回定期演奏会

   大阪フィルハーモニーに新しいトップがデビューした。  井上道義首席指揮者である。  就任披露コンサートの演目はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲にショスタコーヴィチの交響曲第4番。  ショスタコの4番はわたしのブログ名であるから、なにがなんでもゆかねばならなかったのである。  とはいえ切符を手配したときにはす…
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ニューイヤーコンサート2012

 来年はまた生真面目メストが振るようだ。  ウィーンフィルの「ニューイヤーコンサート2012」ではチャイコフスキーが取り上げられた。驚きである。  久しぶりに団員の中にヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルクくん(左奥)を発見した。元気に演奏している。彼は「K&K+k&aの生活」というブログで、ウィーン国立歌劇の楽員たちの生な姿…
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「蝶々さん」~宮崎あおいの目は生きている~

 偶然なのか、連動なのかは知らないが、ドラマ「蝶々さん」に加え「“蝶々夫人”は悲劇ではない~オペラ歌手岡村喬生80歳、イタリアへの挑戦~」という番組も放送していた。  異国趣味の強いオペラ「蝶々夫人」に、日本人オペラ歌手・岡村喬生(たかお)が考え抜いた新演出でイタリアに乗り込むドキュメンタリーであった。結論から云えば本場の壁は分厚…
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ブロムシュテットのブルックナー

 ようやくクラシックが聴ける気候になった。  暑い間はダメだ。暑い期間が長くなってきたのでクラシックを聴く時間が減ってきたような気がする。  N響アワーで「魂のブルックナー」という大げさな題で、ブロムシュテット指揮の7番を抜粋放送していた。全部、聴きたければ27日朝のBSプレミアムでどうぞ、ということなのだが、そちらではシュ…
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「この八分音符にはニコチンが足りない」~クライバーのドキュメンタリー2作

 丸谷才一さんはクライバーが好きだ。  ほとんど、確信している。わたしは丸谷さんが好きなので氏の好きなものもかなりの確率で好きになる。好きなものの趣味が一致するとうれしい。  丸谷さんがカルロス・クライバーについて書いている文章は二編、読んだことがある。ひとつは「青い雨」に収録されている「マエストロ!」。いまひとつは昨年…
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「死せる王女のためのパヴァーヌ」~赤頭巾、黒頭巾

 薫くん、その後、どうしているんですか?  中村紘子のエッセイに懐しい名前が出ている。  「装幀 福田章二」  この名はピアニスト中村紘子の夫であり、かつて庄司薫というペンネームで「薫」くんシリーズと呼ばれたベストセラーを書いた小説家の本名。  わたしの中に庄司薫の名前は燦然と光り輝いている。 …
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生さだ→ニューイヤーコンサート

 年越しのテレビと云えば、「紅白」→「ゆく年くる年」が定番だった。  最近は、年を越してからの「生さだ」→「ニューイヤーコンサート」。これが定番になってしまった。手をかけた歌番組よりも、構成がシンプルで、容易に変わらないものに好みが遷ってしまった。じゃ「ゆく年くる年」はどうなんだ!といえば、この時間は子供らがザッピングでし…
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明治の神戸に育ったピアニスト

 神戸女学院へ行ってきた。  関西屈指の名門お嬢様学校のキャンパスへおっさんが入れるだろうか?とドキドキしながら行った。  目的は「小倉末(すえ)」という大正から昭和期に活躍したピアニストについての講演会があるから、というすごく真っ当な理由からなのだが、おっさんは、ひょっとしてカフカの小説のようなことが起こって「…
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ブラームスはお好き?~大フィル・ブラームスチクルス3回目

 チケットのもぎりの手が止まった。 「お客様、これは2月の切符ですが・・・」 「・・ほんまや~・・」  確かに来年の2月の切符。大フィル・ブラームス・チクルスの切符は通しで買っていた。3回目と4回目を間違えて持ってきたのだった。年齢とともに忘れたり、間違ったりが増えてきた。 「あちゃ~、やってしもた」  だった…
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のだめカンタービレ~最終楽章(後編)・・・おやっ?

 「のだめカンタービレ」最終楽章(後編)のディスクが来た。  映画館で観たときから気になっていたシーンは、ルイと千秋がラヴェルのピアノ協奏曲ト長調を演奏したところ。第一楽章が終わったところで、聴衆がスタンディングオベーションをしたのではないか?って、とこなのだが、やはりそうだった。  普通、真っ当なコンサートではしま…
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のだめカンタービレ最終楽章(前編)~原典版

 遅ればせながら映画版「のだめカンタービレ」(前編)を手に入れた。  もうすぐ後編が発売される。  TV版「のだめカンタービレ」(前編)では、冒頭からシュトレーゼマンが登場する。映画版では終盤に登場し、あれこれ呟いているシーンが、TV版では冒頭に出てくる。  この思わせぶりなシュトレーゼマンのシーンが終わって、 …
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プロコフィエフは謎の人

 プロコフィエフとショスタコーヴィチが好きだ、というと大抵の人は怪訝な顔をする。  40年ほど前に「マーラーがええねん」と言ってた頃も「?」な顔をされた。マーラーは「やがて私の時代が来る」と言い残して死んだ。その言葉は実際その通りになって、今どきはマーラーを話題にしても誰も「変な趣味」とはいわない。  マーラーが大ブ…
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夕涼みに聴く曲

 さて、その昔、本当にずっと昔、レコード芸術が海外のレコード雑誌の記事を掲載しているコーナーがあった。  フランスの雑誌から引用している記事に面白いものがあった。  題は「夏の夕暮れどきに聴くお勧めのレコード」だったように記憶している。  いいですねぇ~。夏場は暑くてクラシックを聴く機会がどうしても減る。 …
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HL Compact 7ES-3~スピーカの間隔

 Harbethを置いている部屋には大きなブラウン管のテレビがあった。  このテレビがスピーカの真ん中にあって、左右のスピーカから出る音を分断しているような気がする、と思っていた。今回、地デジの薄型テレビに置き換えたおかげで、左右のスピーカの間が抜けた。すると途端に音のつながりが改善された。  スピーカの間にオーケス…
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HL Compact 7ES-3~エージング4ヶ月

 スピーカの左右の間隔を1.8メートルに広げた。  しかしスピーカと横の壁の距離は20センチほどしかとれない。奥行き70センチは確保出来た。今の部屋ではここが限度いっぱい。これでどう聞こえるかを試してみた。  左右の幅を広げた効果はあった。オーケストラのスケール感が出てきて、同時に奥行きも広がった。しかし分離の良い音…
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ブラームスはお好き?

 いえ、苦手でした(苦笑)。  分かってきたのは中年になってから。いまやCDのコレクションの全集モノで一番多いのは、ブラームスの交響曲全集。枚数が少ないから、パッと手が出るというのも大きな要因だが。  大阪フィルハーモニー/大植英次によるブラームス・チクルス第1回目は1番のピアノ協奏曲と交響曲で始まった。  1…
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のだめカンタービレ~最終楽章 後編

 好きな曲が大活躍するので、観ていて楽しかった。  ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調の話。  「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」をやっと観てきた。  のだめがこの曲に出会ったとき、コミック版での、そのうれしそうな表現を眺めながら「のだめに似合いそうな曲の選択」だと思った。映画でもおなじみ、変態の森の動物達が、のだめと一…
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1875年ロンドンのコンサート

 アーネスト・サトウといえば「一外交官の見た明治維新」(岩波文庫)を著した英国人である。  教科書にも出てくるから名前ぐらいは聞いたことがあるかもしれない。  「龍馬伝」に登場するかどうかは知らない。  グラバーが出てくるのは間違いなかろうが。。。  サトウの日記を基に萩原延寿は「遠い崖」(朝日文庫)という壮大な歴史…
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エアチェック~2

 パソコンでエアチェック、というのはなかなか合理的なシステムだ、と考えた。  ひとつは、ハードディスクの容量がある限り記録媒体の限界を意識しないで録音できること。テープにしろMDにしろ必ず時間の壁にぶちあたる。時間の壁は音質の低下を招く。この点でなかなかよかったのはビデオテープをカセットテープのように扱って、音だけ収録するというや…
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メモ・フローラ

 1995年の冬の話だ。  田部京子を聴きたくて、早くから買ったチケットは、阪神・淡路大震災のために使えなかった。  会場は大阪で、あの状況ではとても行けなかった。ホールは事情が事情なのでと払い戻しをしてくれた。なんだかすごくありがたかった。  それから何年の後だったろうか。田部京子が神戸でコンサートを開催した。「今度…
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引き込み線

 昔、クラシック音楽の評論家の出谷啓さんの書かれた初心者向けの名盤ガイドを読んでいるとシベリウスを評してこう書いてあった(ような気がする)。  大意としては「シベリウスは、ヨーロッパでは誰も作曲しようとはしなくなった交響曲を、せっせとフィンランドで作曲した人である。引き込み線みたいなものだ」と。  「時代遅れな作曲家」という…
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