テーマ:読書

朝食の問題~山の上ホテル

 先日、山の上ホテルからメールが来て別館を6月末で閉鎖する、という。  2度しか泊まったことがないのにご丁寧なことである。  別館では洋朝食を食べた経験しかないが、なかなか美味しいアメリカン・ブレックファーストをいただいた。  洋食の場合、朝食にはアメリカンとコンチネンタルがあると知ったのは大学生の頃だったろうか。ウィーン…
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マイク・モラスキー氏のひとり酒

 米国人が日本の居酒屋を誉めている本である。  「日本の居酒屋文化~赤提灯の魅力を探る」(光文社新書)  マイク・モラスキー氏は一橋大学や早稲田の先生を勤めた社会学の先生である。わたしよりふたつ下だが、酒の呑み方では好みがぴったり合う。  「ひとり酒」というのは評判が悪い。  わたしはよくやるのだが、それをいうと…
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ユーミンの罪(後)

 ませた少女だったに違いない。  第3作の「コバルト・アワー」は荒井由美の生活感のなさにあきれかえるアルバムだった。  とりわけ「ルージュの伝言」はどう考えても、歌い手である主人公と、彼と彼の母親の関係に理解が及ばなかった。  フォークの世界でこそ同棲生活は成立しているが、荒井由美の世界に「それはなかろう」と思って…
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ユーミンの罪(前)

 なんともたいそうな題名にひかれて、思わず買ってしまった。  個人的には、ユーミンは荒井由美の頃が一番好きで、松任谷由美になってからは離れてしまった。  この本はユーミンの数あるアルバムの中からエポックメーキングなものを取り上げて、時代精神を解き明かしてゆく。  ちょうど、年末に陽水の特集をNHKがやっていたが、そのユ…
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「出雲と大和」~ひょっとして岩波新書のベストセラー?

 今回はヤマトの話ではない。   最近面白い本はないか?とたずねられるとお勧めしているのが村井康彦著「出雲と大和」(岩波新書)である。  こんなに先が気になってどんどん読めた岩波新書は「 失われた大陸―アトランティスの謎」以来かも。  ということは最初に読んだ岩波新書以来ということか。  この本は1月末に店頭に並ん…
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男の小説

 丸谷才一さんが亡くなられて二ヶ月たった。10月13日だった。  毎日新聞の書評は先週の日曜から恒例の年間版「この3冊」を始めた。丸谷さんの推薦をもう見ることは出来ない。最高の対談の相棒である山崎正和さんは何をもってくるだろうか?  わたしが読んだ、丸谷さん最後の小説は「持ち重りする薔薇の花」。  月刊「新潮」の…
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「この八分音符にはニコチンが足りない」~クライバーのドキュメンタリー2作

 丸谷才一さんはクライバーが好きだ。  ほとんど、確信している。わたしは丸谷さんが好きなので氏の好きなものもかなりの確率で好きになる。好きなものの趣味が一致するとうれしい。  丸谷さんがカルロス・クライバーについて書いている文章は二編、読んだことがある。ひとつは「青い雨」に収録されている「マエストロ!」。いまひとつは昨年…
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ゴジラの研究(後)~へりくつ

 ゴジラは「南海に眠る英霊」の象徴、という指摘を初めて読んだとき色々な疑問が氷解したような気になった。  赤坂憲雄の指摘だった。  ゴジラは晴海通りから銀座を進む。まっすぐ行けば皇居にぶつかるはずなのに、何故か国会議事堂や首相官邸を襲う。東京に上陸してもゴジラは皇居を襲わないのだ。これを僕は長い間、皇居を映像化する…
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天ぷらにソースをかけますか?

 はい、かけていました。  最近はしないけど・・・。  こういう題名の文庫本が出た。日経で連載されていた(?)「食べもの新日本紀奇行」を大幅に加筆修正して新潮社から最近発売された。どうして「日経で連載されていた」に(?)がつくかといえば、実は日経の紙面で見た記憶がないからである。僕はNIKKEI NETで読んでいた。今は…
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酒 肴 酒

 「行きつけの店」を書いたのは山口瞳。  「食通知ったかぶり」は丸谷才一。  全国各地の店を紹介している。住んでいる地元の人間でも知らない店は沢山ある。読んでみて行ってみたい、食べてみたいと思わせるには文筆家の力量が問われる。小説で一番難しい表現は「食」だという。  トルストイの「アンナ・カレーニナ」には牡蛎を食堂…
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1875年ロンドンのコンサート

 アーネスト・サトウといえば「一外交官の見た明治維新」(岩波文庫)を著した英国人である。  教科書にも出てくるから名前ぐらいは聞いたことがあるかもしれない。  「龍馬伝」に登場するかどうかは知らない。  グラバーが出てくるのは間違いなかろうが。。。  サトウの日記を基に萩原延寿は「遠い崖」(朝日文庫)という壮大な歴史…
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ポリーニ

 前にあげた「クラシックCDの名盤」の3人の評論家はポリーニに冷たい。  宇野氏は「そやろなあ」と想像もつくが、あとの二人も全然評価していない。旧版から書き足していないのもポリーニに気の毒な感じがする。そんなに嫌い?  ここで書かれているまでポリーニが無機的だとは思わない。  それにポリーニには無機的であることを意識し…
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新版 クラシックCDの名盤

 かれこれ10年ほど前に文春新書で「クラシックCDの名盤」という本が出た。  宇野功芳、中野雄、福島章恭の3人の批評家がそれぞれにお勧めの演奏を紹介するものだった。この本、僕も買ったのだが、推薦盤には廃盤もかなりあった。いくら推薦されても買えないものはしかたない。よく売れたようだ。去年、新版が発売された。10年もたてば新しいC…
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