「GODZILLA」2014~ガメラとナウシカ

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 今、ひとつの思ったことは、こういう映画は今の日本では作れないだろうということだ。

 「GODZILLA」の世界では原子力発電所が崩壊し汚染された地域は封鎖される。
 封鎖された街が廃墟のまま日本のどこかに放置されている。
 そこへの立ち入りは禁止されていて無断で立ち入ると逮捕される。
 廃墟になお無残に建つ高層ビルの残骸は9・11のニューヨークを想起させる。
 ゴジラが現れたためにハワイ島を襲う津波のシーンはスマトラ沖地震や3・11を思い出させる。

 今の日本人にこんな光景は撮れない。

 面白いことに、2014年のゴジラはガメラに似ている。

 つまり、この映画のゴジラは人間の味方なのである。

 「ガメラ」だけではなく「風の谷のナウシカ」にある自然の摂理観に大きな影響を受けていないか。
 新怪獣ムートーとゴジラは天敵同士であり、極端な話、ひとは何もしなくても2種の怪獣同士に闘わせ、共倒れを待てばよい。渡辺謙が演じる日本人、芹沢猪四郎博士は作中でそう主張するのである。
 その芹沢博士に対して米軍第7艦隊提督は核をエサに怪獣の殲滅を図ろうとする。
 天敵同士の共倒れが絶対でないなら、核を使ってでも市民の安全を守ると提督はいう。
 提督の中にも核を使用することへのためらいは見受けられるが職業軍人としては作戦を実行するのみ、である。

 この辺り、ナウシカとクシャナの立ち位置の違いを彷彿とさせるのである。

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