7日間ブックカバーチャレンジ+ (「随筆集」丸谷才一)

 神戸の会社へ入るまで大阪の下町育ちだった私にとっての中華料理はラーメンと焼きめしぐらい。親が油っぽい料理やニンニクを好まなかったということもあり、家庭の食膳に中華メニューはほとんど登場しなかった。隣家は「珉珉」だったのに。
 会社に勤めてまだ間もないころ、食通の先輩が東京のお客さんを接待する場に同席を許された。それは元町の「別館牡丹園」で、ここで初めてひき肉のレタス包みとミル貝というものを食べた。その美味さに中華料理への偏見は一瞬のうちに融けてなくなってしまった。この店が丸谷才一の「食通知ったかぶり」に載っていることを先輩に教えていただき、私は、それまで小説家としては苦手だった丸谷才一さんの随筆を読みだした。
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 読み始めたらすっかり虜になってしまった。

 丸谷さんの随筆には独特の芸風がある。文体まで真似た時期があった。購読紙は丸谷さんが主宰しているからという理由で毎日新聞にしたし、2012年に亡くなられたときには「明日から何を指針に本を読もうかしら」と思ったほど寂しく感じた。
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 今、彼の残した随筆を収集している。これはというものは2巻の文春文庫で読める。しかし、ほとんどずっと組んできた和田誠さんのイラストも一緒にと思うとやはり単行本で欲しいのだ。
 「オール読物」に連載されたものは揃った。意外に単行本が古本で安く入手できる。
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 迷っているのは、日本に書評文化を定着させたと思っている毎日新聞の「今週の本棚」名作集全3巻である。
 これはまだ高い。
 とりあえず図書館で借りてみたが、やはり手元に置いておきたいなぁ。

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