7日間ブックカバーチャレンジ ②(「現代日本の開化」夏目漱石)

「こころ」も高校の教科書から入った。
IMG_3435.jpg
 魅了されて「三四郎」まで遡り「明暗」まで読んだ。参考に読んだのが江藤淳の「夏目漱石」だ。暗い漱石像だった。
IMG_3413.jpg
「あなたは東京がはじめてなら、まだ富士山を見たことがないでしょう。今に見えるから御覧なさい。あれが日本一の名物だ。あれよりほかに自慢するものは何もない。ところがその富士山は天然自然に昔からあったものなんだからしかたがない。我々がこしらえたものじゃない」と言ってまたにやにや笑っている。三四郎は日露戦争以後こんな人間に出会うとは思いもよらなかった。どうも日本人じゃないような気がする。
「しかしこれからは日本もだんだん発展するでしょう」と弁護した。すると、かの男は、すましたもので、
「滅びるね」と言った。
[青空文庫から引用]


「三四郎」のこの箇所を読んだとき驚いた。確かに日露戦争でいい気になった日本は昭和20年に滅んだ。それを明治41年に漱石は予言していた。それで小説以外の作品も読むようになったとき「現代日本の開化」と「私の個人主義」に大いに考えさせられることになった。
IMG_3426.jpg
 わたしには漠然とした西洋文化への憧れがあった。自分から学んで西洋の習慣を真似もした。日本文化の習慣を下にもみた。
 しかしそれはどこまでも真似。
「西洋の開化は内発的であって、日本の現代の開化は外発的である」
 という漱石の指摘に焦りを覚えた。
 明治の漱石に「現代日本のわたし」が怒られた、と感じた。

 今でも漱石の指摘した「外発的な日本」の問題は続いていると思う。

 現代日本の民主主義は「内発的」なものに転換しただろうか?

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント