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zoom RSS サンボアと神戸ハイボール

<<   作成日時 : 2019/04/23 22:00   >>

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 大阪、京都にはサンボアというバーが数軒ある。
 100年の歴史を誇る老舗である。
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 先ごろ「バー『サンボア』の百年」という本を読んだ。
 とても面白かった。
 バーが戦前には旦那衆の集う高級酒場で、時代の栄枯盛衰を反映する場であったということがよく分かる。

 サンボアは神戸が発祥の地だという。
 ただし今は神戸にない。
 大正7年、岡西繁一氏が神戸市の花隈に岡西ミルクホールを開業した。
 この店が大正12年に「サンボア」と改称、大正14年には泉常吉氏に託し、岡西氏は北浜にもサンボアを出店した。
 この北浜サンボアから数々のサンボアが枝分かれする。
 神戸にかぎっていえば、花隈もありながら、両氏は三宮のそごうの地下に三宮サンボアを昭和8年に出店する。こちらは1年ほどで閉めた。泉氏が昭和12年に交通事故で亡くなり、岡西氏は中国へ渡ってしまう。
 読んだ限りでは花隈のサンボアがその後どうなったのか、よくわからない。

 戦後、といっても1952年=昭和27年、帰国した岡西氏は京都サンボアの中川護録氏に勧めて「神戸サンボア」を神戸朝日会館の地下に開店させる。これがバー「コウベハイボール」の前身である。「神戸サンボア」は2年後の29年には鍵澤時宗氏に経営が変わり、店名が「コウベハイボール」に変わる。そして翌30年に河村親一氏に継がれ、1990年=平成2年の同会館建替のときまで続く。
 「コウベハイボール」で提供されていたハイボールは氷なしのホワイトを炭酸で割ったものと聞くが、これはサンボアのスタイルを受け継いでいる。サンボアでは角を提供していた。
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 現在の堂島、北新地、北、梅田のサンボアでハイボールを注文すると氷なしの角を炭酸で割ったものが出てくる。サンボアスタイルのハイボールだ。「神戸サンボア」を継いだ「コウベハイボール」で出されていた氷なしのハイボールはサンボアのスタイルを受け継いだものだろう。

 なお、先に書いたように「コウベハイボール」は1990年=平成2年に店を閉じた。北新地のサンボアのバックバーは「コウベハイボール」のものを移築させたものだそうだ。

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