さらば、「宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち」

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「さらば」
 と、題するなら、そこで終わってほしかった。

 これでは年中、閉店セールをうたう安売り店と同じで、初作「宇宙戦艦ヤマト」の価値はPart2から著しく損なわれた。

 そう、わたしは思っている。

 初作にあった「戦争のやむをえぬ理由」はなくなり、いつの間にか「世界征服をたくらむ悪の軍団」対ヤマトの闘い、という設定が繰り返されるようになった。
 
 この辺、米国の共和党と変わらない世界観だ。

 その半年後に「機動戦士ガンダム」が始まり、ヤマトの世界観の陳腐さは決定的なものになっていった。「さらば」からのヤマトは軍国主義の復活を思わせる話になっていったのである。

 「さらば」には戦後の無念が込められていた。

 若手士官の造反、それを許容する司令官たち。
 敵は残虐非道、圧倒的物量に対抗するには特攻。

 こんな2・26事件のアナロジーを描き、成功させ、美化してどうなるのか?

 「さらば」以降のヤマトには幻滅しか感じないまま、ヤマトが飛ぶという魅力にお付き合いしてきた。

 その愚行はまた「2202」でも繰り返されるのだろうか?

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