ユーミンの罪(前)

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 なんともたいそうな題名にひかれて、思わず買ってしまった。

 個人的には、ユーミンは荒井由美の頃が一番好きで、松任谷由美になってからは離れてしまった。

 この本はユーミンの数あるアルバムの中からエポックメーキングなものを取り上げて、時代精神を解き明かしてゆく。

 ちょうど、年末に陽水の特集をNHKがやっていたが、そのユーミン版、活字版といったところか。
 ユーミンを聞いていたせいで「甘やかされて、こんな風になってしまった」という、ファンでもある著者、酒井順子さんの愚痴のような、睦言のような本である。
 取り上げられた時代としてはデビューの1973年から1991年のバブル崩壊までなので、まだ続編があるかもしれない。

 ところで、同い年の荒井由美デビューはわたしら、今年還暦組にとって衝撃的な事件だった。
 クラシックの好きな友人が「天才少女が現れた」と言って「ひこうき雲」と「ミスリム」を貸してくれた。
 「ベルベット・イースター」「海を見ていた午後」「私のフランソワーズ」には感嘆した。
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 この子は何者や?
 どんな育ち方をしてきたのか?

 繰り広げられた詩の世界は、大阪の下町に育ったわたしや友人には想像もつかないものだった。

 東京の山の手育ちの才能豊かなお嬢様。

 荒井由美はそういうイメージでわたしらの前に登場した。
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 バレンタイン・デイが普及しだした頃にすでに「イースター」を歌っていたのだ。
 高校生としか思えない時期に、横浜の高台にあると思しき喫茶店に出入りして恋をしていたのだ。
 フランソワーズってなにや?
 003か?
 人形につけた名前か?
 サガンって歌を歌っていたか?

 まあ、そういう不思議の解き明かしもこの本には書かれていて助かる。

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