「出雲と大和」をゆく ②~アマテラスがきた

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 籠(この)神社は天橋立の砂州の北側にある。

 南側を代表するのが文殊院だとしたら、北側は籠神社である。

 籠神社の奥宮は真名井神社で、神社から少し山手にある。歩いて10分ほどの距離だっただろうか。
 ここには磐座がある。
 磐座信仰から始まった神社ではないか、と思った。

 籠神社は2番目の元伊勢である。もともとアマテラスをまつらなかったから「祭れ」ときたわけで、出雲系の磐座信仰が初手にあって正しいのである。
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 主祭神は彦火明命 (ひこほあかりのみこと)。相殿神が豊受大神 (とようけのおおかみ)、天照大神 (あまてらすおおかみ)、海神 (わたつみのかみ)、天水分神 (あめのみくまりのかみ)。

 豊受大神は伊勢の外宮さんである。

 アマテラスへの贄を提供する。
 アマテラスを祭る政権に対して朝貢するようになって、従属関係が確立すると、アマテラスは次のまつろわぬ地域へ移動する。
 元伊勢の移動とはそういうことではないか。

 磐座信仰をもってすなわち出雲系勢力と断定するのは危険だが、海の幸に恵まれた宮津湾に勢力を張った出雲系豪族が、アマテラスを祭る政権に従属したことで、元伊勢の名を冠した神社がこの地に残った。
 その意味で、籠神社に被さる元伊勢の名は出雲に打ち込まれた楔なのではないかしら、とぼんやり考えた。
 籠神社の狛犬はどこにもあるように、前足で立っている。ところが、後ろ足を立てている狛犬も神社の端に鎮座していた。後ろ足を立てた狛犬は出雲系の象徴、という説がある。
 しっかり出雲の痕跡を残している、とみてよいかしら。
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 籠神社は出雲系であった初手の形とアマテラスが被さった後の形が混じっていて面白い。

 それにしても、倭笠縫にあった元伊勢が、次に宮津に移るという飛躍はなんだろう?
 

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