ポスト「塚原卜伝」~本命「坂の上の雲」第3部

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 今どき、唖然とするほどさっぱりした終わり方の「塚原卜伝」であった。
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 内田先生の指摘通り、新右衛門は水につかって修行する。
 ルーク・スカイウォーカーも姿三四郎もみな一緒である。

 さて、この後、なに見て、生きようか?(苦笑)

 まずは宮崎あおい主演で19、26日と2回で放送される「蝶々さん」。案内などから察するに、オペラの「蝶々夫人」を基にあれこれいじっているが、読んでいる限り面白そうな肉付けの仕方で、オペラの嘘っぽさを補填するような印象をもった。

 オペラ「蝶々夫人」にはこれぞ決定版というものがない。あれこれ観たが、日本人からすると本場の演出には誤解が多すぎて楽しめない。日本人がやればいいのだがこれは技量の点で不足を感じる。以前、三枝成彰氏が演出したものはなかなかよかったのであるが、外人は外人で起用してくれないと面白くない。日本人にとって日本の習俗を取り込んだ外国のオペラに満足するのはなかなか難しいのである。

 今度の「蝶々さん」がオペラと別物であってもかまわない。日本人がみて納得できる演出であることに期待したい。

 次いで12月4日から「坂の上の雲」の第3部。今年の暮れはかろうじてこれが残っている。3年にわたっての分割放送だったが、気合いを十分入れて見れる作品である。原作を下手にいじくってないので安心感がある。

 少し発売は遅れたがサントラも到着した。
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 印象は重い。

 渡辺謙の前口上は、前向きに明るく語られるが、二〇三高地と日本海海戦はそれで済むか。音楽もやはり第3部は暗く重く悲劇的に描かれている。とはいえ、第8曲「天気晴朗ナレドモ波高シ」と11曲「日本海海戦」では胸が高鳴る。映像と重なるとどうなるのか。1部、2部の再放送も始まる。もう一度、全部録画しなおすつもりである。

 12月10日には「真珠湾からの帰還」という90分のドラマが放送される。真珠湾攻撃の際に特殊潜航艇に乗り込み捕虜となった男の話である。関係があるかないか分からないが脚本が「ローレライ」の鈴木智というのも興味深い。主人公は、NHKでは「草々」「後藤象二郎」の青木崇高。彼もNHKドラマのレギュラーになってきたなぁ。

 この特殊潜航艇の発見によって米軍は初めて日本軍の攻撃を知ったのであるが、その情報は司令部に信用されず、防御に遅れを産む原因となったのである。日本側の戦果著しい真珠湾攻撃であったが、青木崇高演じる特殊潜航艇乗組員は米軍に捕獲され日本人捕虜第1号となる。このドラマはその男=酒巻和雄の生涯を描くという。大いに興味をかき立てられる。

 日露戦争の勝利で日本人は驕った。阿川弘之の「山本五十六」「米内光政」「井上成美」を読むと、彼らが東郷平八郎に批判的だったことを知る。山本五十六が始めた太平洋戦争。ひょっとしたらその入り口になっていたのかもしれない日本海海戦を描くそのときに「真珠湾からの帰還」を放送するNHKのバランス感覚はなかなかのものである。

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