アルゲリッチだらけ


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 アルゲリッチは神戸で一度生を聞いたことがある。


 キャンセル魔の噂もあり登場するかどうか、主催者並みに心配した。素晴らしいステージだった。ライブで聞いたピアニストとしてはピレシュ、ルイサダ、田部京子がよかったがアルゲリッチも素晴らしい演奏を聴けた。聞いて楽しかった、という面でいえばアルゲリッチはその音楽仲間と一緒のステージだったためか、これが一番だったかもしれない。他に印象に残っているピアニストといえば古くなるがワイセンベルク、リヒテル、そして若き日のミシェル・ベロフ。ベロフはあまりによくって、興奮したあまり会場だった四つ橋から梅田まで歩いて帰った記憶がある。

 グラモフォンからアルゲリッチの録音がまとめて発売されている。ソロ編と協奏曲編の2つ。ソロはそこそこ持っているので協奏曲編を買った。7枚で四千円弱。安くてついつい買ってしまう。チャイコフスキーの1番は、デュトワ指揮とアバド指揮の2枚が入っている。ラヴェルのピアノ協奏曲は同じアバド指揮でベルリンフィル盤とロンドン交響楽団盤が入っている。

 7枚組なんて買うと重複があるものだが、ラヴェルのロンドン交響楽団盤だけで済んだ。このロンドン交響楽団盤には先に書いたベロフがからんでいる。

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 ベロフは右手が故障しコンサート活動を休止していた。アルゲリッチがそれを知り、ベロフにラヴェルの「左手のための協奏曲」を録音しようと持ちかけたそうな。それがロンドン交響楽団盤。だからこのアルバムはト長調がアルゲリッチで、「左手のための協奏曲」はベロフが弾いている。ベロフにはとてもよい印象があり「是非、復活して!」ってことで買った1枚だ。重複を厭う理由はない。それにとてもよい演奏だ。

 ラヴェルのピアノ協奏曲はとても好きだ。どこを聞いてもいいが、2楽章は特にいい。聞いているうちに雨上がりの深夜、濡れた石畳の歩道を酔っぱらって歩くというイメージが焼き付いてしまって、それはパリだったらラヴェルで、ペテルブルクだったらプロコフィエフと僕の中では話が出来ている。

 「のだめ」がこの曲を弾きたいと直感したのはすごく「のだめ」らしい選択だと思った。そもそも野田恵のモデルはアルゲリッチではないか、と思っているのだが、そう感じている人はかなりいて、「のだめ、アルゲリッチ」で検索するとけっこうヒットする。

 のだめのロンドンデビューがショパンのピアノ協奏曲1番だったのは、予想屋としては残念だったが、アルゲリッチもこの曲でショパンコンクールで優勝した。今回、入手したアバドとのグラモフォン盤がとてもよかったので、ショパンコンクール盤も注文しました。

 ますますアルゲリッチだらけに・・・。
 



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