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zoom RSS 「炎立つ」再見(前)

<<   作成日時 : 2013/02/23 12:05   >>

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 こんなところに稲垣吾郎くんが出演していた!
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 そういえば「花の乱」には松岡くんが登場していたのだった。ジャニーズ事務所恐るべし、である。
 およそジャニーズとは無縁の人生を過ごしてきたので、今をときめくSMAPのおひとりが若くして大河ドラマに出演していたのを見ると驚きをかくしえない。

 昔、みて面白くなかったものでも、今、みたら面白く感じるものもある。
 「花の乱」がそうだった。
 「炎立つ」はどうだろうか?

 「アテルイ伝」を見終わると「炎立つ」が気になりだした。

 「炎立つ」は安倍頼義の「前九年の役」が第一部で12回、第二部は清原氏の起こした「後三年の役」で8回、義経が平泉に庇護を求めてきて、奥州藤原氏が滅びるまでの第三部が15回。合計35回、3クールという変則の大河ドラマだった。
 11世紀半ばから12世紀末までの東北を取り上げたドラマだが、大河としては「風と雲と虹」に次ぐ、古い時代を扱った作品である。

 アテルイも登場する。里見浩太郎がアテルイと安倍頼義を演じる。アテルイ登場と云ってもわずかだ。昔、アテルイが朝廷に刃向かい都で斬首された、という程度に過ぎない。
 一方で、平清盛が登場しない。清盛の登場しない源平合戦も珍しい。話は奥州藤原氏の存亡であり、源氏と藤原氏の戦いであるから、清盛が出なくてもよいのだが違和感は残る。

 再度、見始めてすぐに、どうしてこのドラマが見にくかったのかを思い出した。
主人公の名前が苦手だったのだ。

 ふじわらのつねきよ、きよはらのきよひろ、と「わら」「きよ」「ひろ」がいっぱい出てきて頭がこんがらがったのである。ロシアの小説は苦手、というひとに「登場人物の名前が長すぎる」を理由にあげるひとがいるが、「炎立つ」を見たら納得する。

 義経(野村宏伸)の扱いが軽い、のもこのドラマの特徴だろう。軽い、というより軽薄なのである。後白河の策謀に軽率にのってしまうあたり、現実の義経に軽さが感じられるのも分かるが、世の義経ファンはそれを許さなかったに違いない。尾上菊之助の演じた「源義経」を知っているひとには耐えがたかったろう。また、脚本家の中島丈博氏自身が書いているように、藤原秀衡、泰衡についても役者さんが描いたイメージとかなり食い違いがあったようだ。「源義経」を見ていたらあまりの落差に戸惑うのも無理はない。

 この作品はそもそも原作が完成していない状態で進み、空中分解したものと聞く。意欲は買うが内部分裂していたらどうしようもない。高橋克彦氏は暗くて陰謀好みだし、中島丈博氏はドロドロだし、橋田壽賀子先生並に女が前へ出てきてやかましいし、個人的には趣味の合わないドラマなのである。

 それでもここはよいと思った箇所はあって、第二部で、異父兄弟の清衡と家衡がともに互いを裏切る策を腹に抱えつつ、碁を打つシーンである。
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こういうシチュエーションは3作前の「太平記」にあって、あそこは大河ドラマ史上、希有の傑作シーンだと思っているが、「炎立つ」でも似たようなシチュエーションがあり、ここでは兄、清衡を演じたのが村上弘明さん、弟、家衡を演じたのが豊川悦司くん。
 幼い日に川で溺れかけた弟は兄に救われた経験を思い出語りする。兄弟仲良くこれからもやってゆこう、と口でいいつつ、別れた途端に弟は(兄を)「ぶっ殺す」とつぶやき、兄は「ひとが見ていなかったら助けてなどいなかった」とつぶやく。
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 「太平記」とはまた違う、兄弟の相克であった。

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