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zoom RSS 「開拓者たち」〜地図の効用

<<   作成日時 : 2012/01/28 20:39   >>

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 最近、ぐぐっと来たドラマは「開拓者たち」。

 圧倒されていた。満州については知らないことも多く、ちゃんと知らねばと追い込まれた。
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 巨椋池のことを調べるために、帝国書院の昭和9年版復刻地図帳を最近買った。2冊に分割されていて世界編と日本編がある。日本編は「帝國之部」となっており、そのなかには満州国・関東州が掲載されている。世界編にも満州国が1ページ割かれている。「坂の上の雲」第3部の攻防が分かるように、旅順だって拡大図で扱われている。「まことに小さな国」のなれの果てである。

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 「開拓者たち」は千振の話であるが、この地図帳にその地の記載はない。掲載基準に達していない小さな地名であったか。ドラマでは大きく位置を示していた。
 日本は韓国を併合し、南洋にも進出していた。この膨大な領域を維持することに腐心していたのかと思うと気が遠くなる。地図は正確に時代を反映している。たとえ歴史おたくが子孫に誕生しないとしても、中学や高校で習う地図帳は代々残しておくべきだ。

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 今尾恵介氏に「地図の遊び方」(ちくま文庫)という本がある。なかなか面白い本である。地図も政治にゆさぶられる、とある。頷くばかりである。その昔、司馬遼太郎の「菜の花の沖」を読んでいたとき、50万分の1スケールの地図を買って択捉や国後の地名を調べてみたが情報量が少なくてあまり役に立たなかった。今なら電子地図を活用できるのかもしれないが、ざっとみたところ情報量の少なさはあまり変わっていない。

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 今尾さんのこの本は、1994年に発行され、2000年に加筆され、今年の1月に出版されたものである。そこに「台湾は学校地図帳では完全に北京を首都とする中華人民共和国の一部となっており(中略)台北には首都の赤い印が入っていない」と書かれてある。

 なるほど2010年発行の高等地図帳(二宮書店)で確かめると台北は大都市扱いのマークがあるだけだ。手元に残っていた1970年の高等地図帳(二宮書店)を見ると台北には赤い首都マークが北京とともに掲載されている。1972年に日本と中華人民共和国が国交を樹立してから、国家として台湾を承認していない日本の教科書が台北を首都とするわけにはいかなくなった。手元に残していたこの地図帳には資料的価値がある。ちなみに昭和9年版では台湾は「(大日本)帝國之部」に登場しているのである。

 美人女優がたくさん登場した「開拓者たち」。
 それに惹かれて、いろいろ勉強させてもらいました。
 大河にも昔はこういう効用があったのだがなぁ〜。


地図の遊び方 (ちくま文庫)
筑摩書房
今尾 恵介

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