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zoom RSS  「よみがえる大河ドラマ」〜初回

<<   作成日時 : 2011/04/10 18:50   >>

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 デジタル・リマスターのなった初期大河ドラマの放送が始まった。

 「よみがえる大河ドラマ デジタルリマスター版初期10作」と題された番組は4回にわたって放送される。

 初回は「花の生涯」「赤穂浪士」「太閤記」の3作が放送された。

 かなり前から「NHK想い出倶楽部」というシリーズでDVDが発売されていて触手が伸びてはいたのだが、録画で済んだ。

 そもそもNHKのDVDは高すぎる。「太平記」は全巻DVDで欲しいのだが、第一集7枚組44,100円、第二集6枚組37,800円では手が出せない。VHSで録画したテープはあるが大半が3倍モードだし、唯一回、後醍醐天皇崩御の回を録画しそこねたのでコレクションとしては不完全である。「風と雲と虹と」と「国盗り物語」を総集編で買うのが精一杯であった。「街道をゆく」も完全版では19巻で75,810円と高価で、これも手が出せない。しかたがないのでオン・デマンドで蔵出しになるのを気長に待っている。

 さて。初回の3作は残っているテープの回だけ。「花の生涯」は第1回、「赤穂浪士」は「討ち入り」、「太閤記」は「本能寺」とそれぞれにメルクマールとなる回が保存されていた。懐かしい俳優さんを眺めているだけでも面白いのだが、今と違って台詞が少なく、少し早口だ。短い台詞で、余韻は表情で味わってください、という演技重視の演出だったのか。

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 「太閤記」は本能寺の変の回を放送していたが、高橋幸治の演じた信長は、ぶっきらぼうで無口。台詞は極端に短く、いかにも帝王の威厳を保っている。しかし細かい。この細かさもまた帝王の特質である。信長、秀吉、家康は大河ドラマに何度も登場してくるので、この時代をドラマ化するといろんな信長、秀吉、家康を手を変え役者を変え、演出せねばならない。それはそれで大変なことだと思うが、高橋幸治の信長はわしのイメージにほぼ近い。参考のために「国盗り物語」を見たが、高橋英樹の信長。これまで好印象だったのだが、しゃべりすぎだと思うようになってしまった(これは脚本のせいである)。信長にはどこか狂気めいたものがある。高橋幸治には帝王だけがもつ狂気のオーラが漂っている。権力の頂点にいる人をよく知っている。

 この高橋幸治・信長の小姓、森蘭丸を片岡孝夫が演じていた。これもすばらしくよい。台詞と行動との間に矛盾がない、といえばよいのか。テンポは早いが余韻は残るのである。今のテレビでは感情が高まる場面になると、尺が長くなり音楽が過剰なまでに被さってくる。回想シーンまで登場する。「太閤記」でもそれはある。わしの目にはこれも余分なのである。「そんなことしているうちに、殺されるやろ」と思ってしまうのである。高橋幸治・信長が片岡孝夫・蘭丸を退ける場面は、テンポ、演出、演技とも申し分のない出来だった。

 総じて云えるのは、この頃の大河ドラマは大人を意識して作られてた、ということだ。「花の生涯」でいきなり村山たか(淡島千景)が長野主膳(佐田啓二)の手をとって胸に押し当てるシーンだの、主膳がたかの拷問の光景を想像する場面などは、まさしく大人向けであって、そういえばこの時期の大河は、子供が寝たあとの、遅い時間に放送されていたのではなかったか。

 視聴率の分析や視聴者のニーズに合わせたドラマ作りも大事だろうが、データやマーケティング理論に振り回されていると、感動は生まれない。

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