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zoom RSS 月に憑かれた・・・〜湖北・月出

<<   作成日時 : 2011/01/26 23:03   >>

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 湖北にあるJR高月の駅を東に出ると緩やかな坂が続く。

 坂の背後の山に満月が顔を出していた。こんなに大きな月を眺めたのは久しぶりだ。

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 シティーボーイのわしは満月の明るさを知らなかった。毎日がルミナリエのような繁華街で育ったからだ。学生時代、キャンプに行って、満月を背に受け地上に影が出来るのをみて感動した。その夜、焚き火を囲んで中村雅俊の「ふれあい」を仲間と歌った。気分が高揚したせいか、寝袋だけで外で寝てはみたものの、蚊に襲われて少しも眠れず酷い目にあった。

 高月からそう遠くないところに「月出」という集落がある。一度、行ってみたいと思っていたので車を向けた。月出は、そこから先には道がない琵琶湖畔にある。行って戻るだけではもったいないので今まで足を向けたことがなかった。しかし、この満月である。どうして「月出」という名前なのかは、行ってみれば分かるかもしれない。

 道は狭くてカーブが多く難儀した。ガードレールもほとんどない。あちこちに「落石注意」の看板がある。対向車が来たらかなり苦労しそうだ。菅浦へ行ったときよりひどいかもしれない。幸い、対向車も含めて一台も車が走らない。

 道にはほとんど上下がなく、琵琶湖の岸辺をひたすらくねくねと続いている。展望のきく場所に車を止めると、満月は少し高くなって湖面をキラキラ照らしていた。外に出て、波打ち際に降り、思わず伸びをした。酒とコレステロールでドロドロになった血がサラサラになっていくような気がする。

 Sunshine on my shoulder makes me happy.

 というのはJ・デンバーの歌だが、満月に両腕を伸ばして光を浴びるときにふさわしい歌はなんだろうか?

 「月に憑かれたピエロ」

 いや、違うな〜。

 シェーンベルグでついていけるのは「浄夜」ぐらい。どちらにも少し狂気が宿っている。

 車がまるで通らないのを良いことに道路に腹ばいで寝て、デジカメのシャッター速度を遅くし、湖に輝く満月を撮した。わしのやっていることは明らかに「月に憑かれた」行為である。よい子の皆さんは真似をしてはいけません。

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 その曲は川を表現したものだが、あの曲以外に「月」と「水」の戯れる様を描写したものはない、と思い当たった。

 「モルダウ」

 「月の光と妖精の踊り」

 中間部の幻想的な音色。

 月光を宿して流れるせせらぎのイメージをかなえてくれる演奏にはまだ出会ったことがない。

 帰ってから滋賀県に住む友人にメールを送って「月出」の地名の由来を調べてもらった。彼はわざわざ「月出」近くに住む知人に問い合わせをしてくれた。その人はまた、父上にたずねてくださった。

 「書物などには書かれていないが」
 「あの地域で最も美しく月が映えるから」

 という返事をいただいて、深く、深く、頷いた。

 越前で劣勢を立て直そうとし、塩津へ向かった藤原仲麻呂もこの月を見ただろうか?浅井長政はどうだったか?
 

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