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zoom RSS 「坂の上の雲」〜ラッキョウ

<<   作成日時 : 2010/12/12 20:37   >>

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 こんな本を今、出して大丈夫かしら?

 と、思う本を買ってきた。

 題名は「絶品!海軍グルメ物語」(新人物文庫)。3人の筆者による共著だが、そのなかのおひとりにNHKの「坂の上の雲」海軍歴史考証・海軍指導担当のお名前があった。

 この本、第一刷の日付が今日である。「坂の上の雲」でいえばBShiで8回目(「日露開戦」)、総合テレビで7回目(「子規逝く」)の日である。「タイミングがいいなあ〜」と思いつつ、平積みされた本を偶然、みつけたのだが、中身をパラパラめくって驚いた。

 小村寿太郎と秋山真之がカレーを食べるシーン(第6回「日英同盟」)の打明け話(残念なことに回と船を間違えている)や広瀬武夫が第9回(「広瀬、死す」)で演じる話が登場していた。放送前に「こんなん、先に出してええの?」と思った次第。実際に多くの読者が手に取るときには放送も終わっているという想定なのだろうが、前宣伝としたら思い切ったものである。

 さて、それはそれとして、この本の撮影打明け話は面白い。

 例の海軍カレーのシーンであるが、小村寿太郎が真之に「らっきょう」を勧める場面があった。当時、軍艦に「らっきょう」は積まれていなかったようだ。積まれていない「らっきょう」を食べるというのもおかしいので、考証担当としてはなんとか辻褄を合わすように考えなければならない。幸い、陸軍の旅順への補給リストには「らっきょう」が搭載されていた。そこで、このシーンで出てくる「らっきょう」は、士官が出しあった食卓費から捻出されたモノ、という理屈をつけて「Go」を出したと云う。
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 いやはや、考証担当も大変である。

 演出が先にあって「らっきょう」ぐらい食べていたはず、という前提で撮影が行われる。考証担当にあとから映像が送られてくる。審査担当みたいなものだ。見ると「らっきょう」を食べている。「らっきょう」なんか、この時代、海軍では食べていないぞ、と分かる。が、今更、撮りなおしは出来ない。「おかしいじゃないか」という指摘が来たら、どう対処するか?

 ということで、上の理屈があとから加えられたわけだ。

 たかが「らっきょう」でここまで理論武装をしておかねばならないとは、NHKも大変である。「らっきょう」ひとつにこれだけ拘るのだから、「龍馬伝」ではどれほどの言い訳を用意したのかと想像すると、笑うしかない。

 ほとんど核武装並だったろうな。

 そうそう、ついでながら考証担当の先生は、この本の略歴によれば、3代目「ちとせ」の艦長を勤められたとあった。1代目が、小村と秋山がカレーを食べていた巡洋艦。2代目は航空母艦で、3代目が護衛艦「ちとせ」。

 繋がりかたが面白い。

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