タコ部屋から

アクセスカウンタ

zoom RSS 「龍馬伝」〜船中八策

<<   作成日時 : 2010/12/31 23:02   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

画像


 来年で大河ドラマ50作。

 ということでNHKがアンケートを募集している。1月2日の放送で反映される仕組み。

 よく考えると、大河ドラマは人生で一番よく観たテレビドラマかもしれない。朝の連ドラもみているが、これは通学や通勤途中に放送で、時間的にみてないものが多い。全部、みましたといえるのは録画した「どんど晴れ」「ちりとてちん」「だんだん」だけだ。「てっぱん」は現在進行中。

 大河ドラマもVTR時代は「ここぞ!」という回しか録画していない。全編録画に挑戦したのは「太平記」だけ。残念なことに後醍醐天皇が逝去する回を録画し損なったので完全版ではない。パソコンで録画を始めた「功名が辻」の途中から完全版録画に執着しだした。DVDレコーダーが入ってからはさらに楽に録れるようになった。「風林火山」「篤姫」「天地人」「龍馬伝」は完全版である。Blu-ray版は「龍馬伝」から。こういう録画メディアの変遷にも歴史がある。

 大河ドラマがいかに原作や史実から離れているかについては、あちこちで散々指摘されていることだから今更、言わない。NHK自体「歴史を勉強したいなら『歴史への招待』や今なら『歴史秘話・ヒストリア』を見てください」とコメントしていた記憶がある。虚実ないまぜのドラマとして扱ってくれ、ということなのだろう。最近の大河は必ず、最後に毎回、紀行モノを挟むようになっている。ここで、さっき見たばかりのドラマを否定するような事実を明らかにしているときがある。これは親切というより言い訳ぽくって鼻白む。

 「龍馬伝」はご苦労様な一作だった。全国に数多いる坂本龍馬ファンを前に「それはないぜよ!」というエピソードをばらまき、ただ一点、「坂の上の雲」(笑)を目指したスーパーヒーロー龍馬を造形することに集中した。わしがこの龍馬像に投げやりになってしまった最初は、池田屋へ龍馬が駆けつけたところだった。そこへは物理的に行けないやろ。武市半平太を救いに土佐へ戻ったところでは完全に「こりゃ、いかんわ」とさじを投げた。龍馬を取り巻く幕末の人物像はデフォルメされ、卑小化され、龍馬のスーパースターぶりのみが強調された。

 大河ドラマの楽しみは、原作の面白さをいかに映像化してくれるか、という普通の鑑賞方法から、どれだけ虚実をないまぜにしてわしを「うまく騙し続けてくれるだろうか?」という、意地悪な鑑賞方法へ変わってしまった。

 それでも「そりゃ、ないやろ」と感じるには、こちらにもそれなりの勉強が必要である。大掃除で棚の本を整理していると今年買った幕末関連本が沢山出てきた。

 司馬遼太郎の「竜馬がゆく」も新しい資料の発掘で、その骨格に歪みが生じてきている。そもそも、俗に云われている「船中八策」すら、その存在が疑われているようだ。幕末の政局に大きな影響を与えた島津久光への司馬の眼差しには厳しいモノがあるが、本当につまらない人物だったのか?久光を再評価する研究も出てきており、まことに面白い。今、日本史は新発見の資料研究によって、書き換えられようとする時期を迎えているようだ。

 「龍馬伝」は若い視聴者にコミットするように作られたと思うが、わしは子供の頃から大河を見てきて「ほんまもんなら子供でも分かる」と思っている。女性層を獲得するべく主人公を女性にした時期もあったし、現代モノへ転換を図ろうとした時期もあった。「皆様のNHK」だから視聴率や視聴層への配慮も必要なのだろうが、配慮の行き届いたドラマに名作はない。

 まあ、そんなことを思いながらも来年もまた「江」に文句を言いながら見ている自分が想像出来る。

 ということで、しがないおっさんの愚痴っぽいブログにお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。ブログ開設、1年が済みました。

 よいお年をお迎えください。

 わしは司牡丹の「船中八策」というお酒を近所で見つけてきました。大阪ではあまり手に入らないだけにうれしいです。「龍馬伝」のおかげでしょうか?年越し蕎麦は、土佐の地酒を呑みながら、いただきます。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
「龍馬伝」〜船中八策 タコ部屋から/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる